君となら行ける
〜ギャンブルin崑崙〜

 

「元始天尊様、お呼びにより、玉鼎真人馳せ参じ致しました。」
「お初にお目にかかります、元始天尊様。玉泉山は金霞洞、
玉鼎真人が弟子・楊ゼンでございます。」
ご存知玉鼎真人と今よりは少し幼さが残る楊ゼンの姿があった。
「おお、玉鼎に楊ゼンか。会わせたい人物がお―――」
「泥酔拳!!」
ずがーん・・・
「鶴の舞!!」
どがーん・・・
「・・・・・・・・・」
元始天尊 固まる。
「師匠?あの方達は誰ですか?ツルと道士が格闘している様ですが・・・」
「・・・・元始天尊様・・・あれはあなたの一番弟子:太公望と
あなたの付き人:白鶴童子ではありませんか・・・?」
玉鼎が問うが、元始は答えず。
「・・・・・・・・・ι」
太公望・・・何も玉鼎の前で・・・
「まだ足りーぬ!仙桃!!」
ばくっ・・・・・ひっく!
「泥酔度あーっぷ・・・くらえぃ〜超・泥酔拳〜〜〜!」
「師叔!卑怯ですよ!それならこちらも・・・鶴の舞・ハイパー!」
三人はそんな二人を見てただあきれるばかりであった。
特に楊ゼンは・・・

あの人が僕の師叔ですか・・・太公望師叔なのですか・・・

これが(情けないが)楊ゼンと太公望の出会いであった。

ちなみになぜ二人が戦っているかと言うと、次の通りである。
太公望はこの日の朝、普賢から「薬が完成した」との報告を受けていたのだ。
そしてすぐさま白鶴を呼んだ太公望はこう言った。
「白鶴!決闘をしようではないか!」
「はぁ?いきなり何を言われるんですか師叔。」
「わしと決闘して、おぬしが勝てば、わしは二度とここから出ぬ。
約束しよう。だがもしわしが勝ったらわしがおぬしに仙桃を3個やる代わりに
わしと共に人間界へ行くのだ!どうだ!
どちらへ転んでもおぬしは得をするのだぞ!?」
「何て大胆な事を!やめてくださいよ師叔!私が怒られますよ!!」
「ほほぉ〜う・・・さては自分だけは常にあのじじぃに
かわいがられたいのだな?あのじじぃに見捨てられたら
修行できぬからだな?おぬし一人では所詮何も・・・」
「師叔!!」
「・・・・・」
「そこまで言われたら断る訳には行きません。勝負しましょう!師叔!」
「負けたらわしに付き合うのだぞ!!」
――――とこういういきさつである。

数時間後―――
「はっはー!!どぉだ白鶴!さぁわしに付き合うのだぁ〜〜〜」
太公望は首から下をタコに変化させて白鶴にからみつく。
「う・・・ま、まぁ仕方ありませんね、約束ですし。はぁ〜・・・」
「さぁ飛べ!飛ぶのだ白鶴〜〜〜!」
つまり、太公望は勝ったのである。
白鶴にロープを結び付け、それに捕まった太公望は白鶴と共に玉虚宮を後にした。

途中まで来ると、下に普賢が歩いているのが見えた。
「普賢!!」
「!」
太公望はできる限り大きな声を出し普賢に振り向かせた。
「望ちゃん!」
「(ニカッ)」
「・・・O.K!」
つまり、「白鶴は連れ出したから大丈夫だ」と合図を送ったわけである。
この後の太公望達の行動はコミックの方で確認するとして・・・(おい)
普賢は玉虚宮への道を急いだ。

<おまけ>
さぁっ ここでこの時の普賢の気持ちを歌おう!
♪(「小さな湖畔の森の影から〜」のフシで)
 こっんろっんさっんはっ ぎょっくきょっきゅうにてっ
 ひっとりのおっじさっん おーこーってる〜
 「たーいこーぼーはどーこいったぁ〜!?」

 しっかたっがなーいかっら はっくつーる呼んだっ
 でーてきたーのは ぼっくふーげん〜♪
 「ゴーマ団子ひっとつ どーですかぁ?」
 
 てーんそーんさーまは ゴーマ団子食ーべたっ
 食ーべてさーんぷーん いったとさ〜
 「こっ これは睡眠薬!!」

 きーづいーたとっきにーは もーうおーそすーぎた
 ぼーくとぼーおちゃーん にーんげーんかい〜
 「こーれかーらなーにしーて あーそぼーうかぁ〜?」

 

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