海の様に 風の様に 〜何よりも 大切なもの〜 |
集落の中央。夕陽を浴びて静まりかえった集落に聞こえるのは、 近くの海のさざなみの音と、雰囲気にはそぐわずパタパタと忙しく駆けまわる足音。 その集落の中央に高だかと積まれているのは、妖魔によって食い荒らされた人々の亡骸・・・ せめて亡骸だけでも、火葬してやろうという提案で、集落中から遺体を集めているのだ。 「これで全員・・・か。」 深手のため、首から腕を吊っている公明が、遺体の山を見上げながら言った。 「はい・・・たくさんの方が亡くなられましたね・・・」 ―――いろんな物を・・・たくさん、無くしたな・・・ 「お兄様。」 ―――でも、そんな俺にも、まだこいつらがいる。 「よし。じゃあ燃やすぞ。」 そして一時的に妹達を雲霄にまかせ、その場を離れた。 「三人の娘達を・・・よろしくな・・・」 再び妹達のもとに戻って、盛大な送り火を見ていると、 「その時になったら、ここを思い出してくれればいい。」 ―――ふ・・・結局親父の言いなりかよ・・・俺とした事が、ざまあねえなぁ。 絶対に 守ってみせる。 青年の誓った送り火は 海の様に 風の様に |
公明様の過去話。お疲れ様でした。この第六話で最終話です。
もうまさにこの場面はFF]のOPそのもの!
夕陽を背に、寂しさが漂うあの雰囲気。あれです!!
そして死者の魂魄が飛んでいるような・・・(ここで飛ぶ事はあり得ないが)
ちなみに、なにげに瓊霄ちゃんが一発で火をつけられたのには、わけがあります。
お話の中で書いてたらしつこくなりそうなのであえて書きませんでしたが、
瓊霄ちゃん、いちおう火属性ですよね?
だから多分火とは相性が・・・・なんてしょーもない理由。
こんなんに五行属性関係あんのか。こら。
とりあえず、ここまで読んでくださってありがとうございました。
・・・・・この物語は全てBGMはFF]のOPでどうぞ・・・・・