公雷子の誕生日
〜招待状〜

 

今日、夢を見た。懐かしい人たちとの出会いの夢を・・・・・・・・。
             <チュン、チュン・・・・・>

申:「起きなさい、公雷子、朝ですよ!!」
公:「う〜?ああ、もう朝か。うう〜ん、よく寝たぁ。」
申:「目覚めはどうです?」
公:「もう絶好調だよ!!ところでさ、今日とっても懐かしい夢を見たんだ。
なんだかとっても懐かしい人達の夢を見たんだ。また会えたらいいのになぁ。」
申:「どんな人達だったのですか?」
公:「う〜ん、それが夢だからはっきり分かんなかったんだよなぁ。一体誰だったんだろう・・・?」

(ほんとに、一体誰なんだろう?)

公:「ん、ちょっと師匠、来て!!」
申:「何ですか、公雷子?」
公:「これ・・・・・、手紙?」
申:「そのようですね、どんな内容なんですか?」
公:「え〜っと、何々?」

(甲斐様へ。明日、貴方様のパーティーがあるので、よければ来て下さい。私以外にもいます。
ぜひ喜ぶと思いますので、よければ来てやって下さい。    愁思より・・・。)

公:「・・・・愁思!!」
申:「知り合いですか?」
公;「知ってるも何も・・・・、私の従兄弟だよ!!」
申:「ええ!!そうだったんですか!!公雷子に従兄弟がいたのですか・・・・・・・・。」
公:「居ては悪い?(怒」
申:「い、いえ、そういう訳ではないんですが・・・。少しびっくりしたので・・・・。」
公:「でも本当に会えるんだ。嬉しいなぁ。みんなどうしているんだろう?早く会いたいなぁ。」
申:「パーティーがあるって書いてますよね。どんなパーティーでしょう?」
公:「さあ・・・・?」
申「私も一緒に行っていいですか?」
公:「多分行ってもいいと思うよ。そうだね、師匠にも私の従兄弟の顔知ってもらわないとね。」
申:「では、明日に向けて用意しなければ。」
公:「なんの?」
申:「なんのって・・・。服とか色々ですよ。」
公:「そっかあ、パーティーだもんね。・・・そういえば師匠も服変えていくの?」
申:「当たり前です!!パーティに服装をきちっとするのは当たり前ですからね。」
公:「へ、へぇぇぇぇぇぇぇ。(っていうか師匠っていつも服装きちっとしてないのか?)」
申:「では、準備をしなければなりませんね。」
公:「じゃあ、早くしなきゃ。」

そしてパーティーのある当日・・・・。
公:「し、師匠。この服を着ていくの・・・・?」
申:「当たり前です、なかなか似合っているではないですか。」
公:「いや・・・・似合ってるって言うか・・・・。ちょっとこういうかっこ着慣れてないからちょっと恥ずかしい・・・・。」
申:「何事も経験です、たまにはいいじゃないですか。女の子の服を着ても。似合っているのですし。」
公:「う、うん・・・。じゃあ早く行こう?」
申:「ええ。分かりました」

――――――申公豹たちは黒点虎に乗ってその場所に向かっていった。―――――――

申:「この場所のはずなのですけどね・・・・。」
公:「でも誰も居ないよ?何でだろう?」

その時、何かの足音が聞こえた。

公:「し、師匠。誰か来たよ?」
申:「大丈夫ですよ公雷子、お迎えか何かじゃないのですか?」

「こんな所までよくぞおいでくださいました。真にお礼申し上げます。」

公:「・・・・!!貴方は・・・・。愁思!!」
愁思:「・・・甲斐!!久しぶりですね。来てくれてありがとう。さあ、こちらです。付いて来てください。」
申:「(ボソッ)あの方は誰です?公雷子?」
公:「ああ、あの人は・・・・。」
愁思:「そちらの方は申公豹様ですね。初めまして。私の名は愁思と申します。お見知り置きを。」

そういって愁思はにこっと笑った。

申:「あ、こ、こちらこそ宜しく・・。(///////」
公:「師匠ちょっと惚れかけたでしょう?仕方が無いものね。
愁思はとても綺麗で妲己に負けず劣らずの美女だもの。」
申;「いえ、惚れた訳ではないのですが・・・・。」
愁思:「さあ、着きました。どうぞお入りください。」

そして申公豹と公雷子はドアをあけ、見知らぬ場所に向かった。

 

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