■登場人物紹介・妄想編------

・・・・と、ゆーわけで。

ここに載ってるのは個人的妄想によって設定されたビジュアルとか性格・相互関係ってな感じです。
当サイトにおける歴史創作は全てここの設定をもとにしておりますー。
とにかく「若い(若しくは若作り)。イタい。夢見すぎ。」と、
捏造地獄の嵐なので覚悟の上でご覧くださいまし。

なお、史実編は文字通り実際の歴史資料に基づいた紹介、
妄想編は当サイトにおける彼らの設定およびオリジナル人物達の紹介で、
故事編は荊軻故事を中心にそれぞれの原典の簡単な紹介です。

史実編 妄想編 故事編

〜「荊軻」登場人物 妄想編〜
「――お前には
いくら感謝しても足らないな」


荊軻けい・か
「荊軻」内での相互関係;
・名族慶氏の家に生まれるも10代前半の頃に父を亡くす。
 母も間もなく病で死亡。趙攸との腐れ縁はこの頃から。

・剣の師匠は徐夫人
 かつて暗殺業に身を置いていたこともあり、
 またその手の世界では「天下の慶軻」として名を轟かせていた。

・楽も好み、特に歌は独特な印象を与えるものであったらしいが
 とある一件以来高漸離に出会うまで歌を封印していた。
 歌を解放するきっかけを作ってくれた高漸離を以後「知己」と呼ぶ。
性格その他:
下都の酒飲み仲間達の間では一番礼を弁えている。
それ故に(?)高漸離のペースに終始振り回されっぱなし。
奢れと言われれば断れない、遊ぼうと誘われても断れない。(笑)
しかしそんな彼も諸国を巡っている間から
ずっと抱えている迷いがあるというが、それが何かは、誰にも言わない。
(ただし付き合いの長い連中は何となく勘付いている感はある)
「荊軻」内での相互関係:
・娼妓の子に生まれるが父は知らない。
 母に5歳の時捨てられ、その後楽師に拾われ養子となるが
 養父も10歳の時に殺された為、田光が育ての親となった。

・養父を殺された時の事件がもとで、田光を余り好きにはなれない。

・初めて会った時から荊軻が歌を封じている事を見抜き、
 その歌を引き出すべくつきまとい始めたのが全ての始まり。

「僕はもう逃げない。最期まで、
『僕』であり続けるために・・・」


高漸離こう・ぜんり
性格その他:
何者をも恐れない、というよりも、幼少時の過酷な経験から
彼の中の「恐怖」という感情が麻痺してしまっている為
「『怖い』って何?」状態。基本的に楽しい事や面白い事を好むが
時折見せる相手の心を見透かすような瞳は
知己である荊軻すら動揺するほどの力を持つ。
「貴様は死した後まで
俺の手を煩わせるか・・・!」


趙攸ちょう・ゆう(※オリジナル)
「荊軻」内での相互関係:
荊軻秦王暗殺に望んだ本来の「待ち人」。

・中国人と匈奴の間に生まれるが、匈奴の偵察として生きる。

・たまたま偵察していた戦場で
 荊軻の父の最期を看取ってしまったのが運の尽き。
性格その他:
流星錘を武器に持つ。
基本的に関係ないことに関しては無関心。
しかし10年経っても荊軻との腐れ縁は切れなかったらしい。
荊軻の咸陽行きに際して彼の「頼み事」をを引き受けてしまい、
これほど彼との腐れ縁を後悔したことは無いと痛感したという。
「荊軻」内での相互関係:
・燕の将軍家の跡継ぎとして生まれるが、13の時に
 家族を皆殺しにする。なおこの時父は既に戦役で他界。

・数いる取り巻きの中で最古参の郭无には唯一信頼を置いている。

・自分を負かした初めての相手である荊軻
 「いつか必ず倒す」と執念に燃えている。
「あんたを倒すのはこの俺だ。」

秦舞陽しん・ぶよう
性格その他:
短刀とその俊敏さを武器に荊軻に負けるまでは
燕国最強の士を名乗っていた。
その実力から仲間内からは尊敬される存在でありながら実は下戸。
唯一の汚点である(と自分は思っている)それを知る人物からは
終始ネタにされてしまうので悩みの種ではある。
郭无然り、荊軻然り、高漸離然り。(笑)
「兄貴のそういうところは
嫌いじゃありません」


郭无かく・ぶ(※オリジナル)
「荊軻」内での相互関係:
舞陽が最も信頼する古参の弟分。元はとある将軍家の奉公人。

・年は若いが兄貴分より落ち着いている面がある。
性格その他:
言葉遣いや物腰は丁寧でありながら
実は腰帯剣を主な武器とする暗器使い。
兄貴に従順と見せかけて実は黒い。真っ黒い。
「好きな子ほど苛めたい」とはよく言うが
こいつの場合は最悪死にかねない。
「荊軻」内での相互関係:
・出自は不明。本人曰く斉の出身であるあらしい。

秦舞陽に人違いで襲われたのが彼との出会い。
 消えない傷を左目に負う事となった為彼との仲は最悪。

荊軻高漸離の絡みを傍から見て楽しむのが日課。

「ま、お手柔らかに頼むぜ」

宋意そう・い
性格その他:
我流ながら棒術を嗜む。短気で喧嘩っ早く、
仲間が苛められてたら黙って見てるのは男じゃねえとばかりに
飛び入り乱入してその場の喧嘩に見事に火に油を注いでくれる。
いじけて迷う暇があったら当たって砕けろタイプ。熱い。
実は肝の据わった妻がいる。強い。
「お嘆きなさるな。
貴方は間違ってなどおられない」


樊於期はん・おき
「荊軻」内での相互関係:
・秦の将軍家の生まれ。自身も亡命する前はエリート将軍だった。

・殺された長男と瓜二つの顔を持つ秦舞陽にしばらく動揺する。
性格その他:
人生経験豊富で包容力がある。
元将軍なだけあり、武術の腕もかなりのもの。
亡き息子と瓜二つの顔でありながら
全く性格の異なる舞陽に対して複雑な思いを持つ。
「荊軻」内での相互関係:
荊軻を含めかなりの食客を抱えているため、
 その情報網の広さは尋常でない。

・殺された高漸離の養父とは旧知の仲であった為、
 彼の亡き後高漸離を引き取って育てていた。
「その答えはな、荊卿。
お主が自ら選ばねばならんのじゃ」


田光でん・こう
性格その他:
物事を常に一歩引いた視点から見ることが出来る。
成り行きとは言え育ての親を引き受けた以上
高漸離の行く末も気になるし、
そんな彼の知己であり自分の食客でもある
荊軻の身も案じている。
「太子をお止めできなかった、
私にも責はございます――」


鞠武きく・ぶ
「荊軻」内での相互関係:
樊於期を匿おうとするを諌めたが、
 逆に燕での樊於期の身辺の世話を任されてしまった
 かわいそうな人。

・でも樊於期個人とは結構気が合ったりする。
性格その他:
ひたすら苦労人。の一言に尽きる。
「荊軻」内での相互関係:
・六国にその名を馳せる名匠。跡継ぎの一人息子がいる。
 妻には少し甘い。

荊軻の剣の師匠。パシリ同然の人使いの荒さではあるが
 その一方で弟子の内面にも目を向けている。
「来いよ。
貴様の剣を見極めてやる」


徐夫人じょ・ふじん
性格その他:
自分の作る剣にかなり自信を持っており、
また他人から見てもかなりの一品である事は間違いないので
だれも文句を言わない。
荊軻がわりと反発する数少ない人物。
「正しい者も誤った者も無い。
私は唯、真実を伝えるのみだ」

夏無且か・むしょ
「荊軻」内での相互関係:
・趙の薬師であった父と娼妓の母の間に生まれる。

・基本的に無表情で与えられた仕事をこなす。

性格その他:
何も考えていないわけではないが、
あえて必要最低限の言葉以外は発せず、
無機的に「道具」として贏政に仕えている。
荊軻の死後、咸陽へ来た高漸離に理解を示す面も見せる。
「荊軻」内での相互関係:
・燕王家の生まれ。しかしその人生の大半は人質生活。

・趙で秦の人質と出会ったのが全ての運命の始まり。
「あの秦の小僧めに
思い知らせてくれるわ!」


姫丹き・たん
性格その他:
政を憎むが自分で手を下すのは忍ばれる。
優柔不断なんだよお前と言いたくなる。
人呼んでバカ太子
「構わん・・・壊し尽くせ」

贏政
えい・せい
(贏の「貝」は本当は「女」)
「荊軻」内での相互関係:
・秦王太子子楚母太后の間に生まれる。

・噂の元である呂不韋に対しては嫌悪に近い感情を持っている。
性格その他:
その誕生時期故に死ぬまで呂不韋の子との噂が絶えず、
物心つく前からかなりの人間不信で、
特に自分と血の繋がりを持つ人間が一番信じられない為、
王としての仕事も全て一人でこなそうとするが、
生まれつきの頭痛持ちである為あまり無理は利かない。
その生涯が裏切りの連続である孤独の王。

「荊軻」内での相互関係:
・趙で娼妓として過酷な生活を送っていたが
 呂不韋に出会い彼の愛妾となってから生活が変わった。

の実母。
 彼を生む前に何人か男との間に子を儲けたが、
 その子供達の消息がどうなったかは不明。
「妾の欲する物は力・・・
妨げになるものは、不要じゃ」


母太后ぼたいごう
性格その他:
目的の為にはわが子を殺すことも厭わない
残酷な一面を持つ。
この世の全ての人間は
全て自分に利用される為に存在すると信じている。
かなりの切れ者でもあり、
その明晰な頭脳と人間不信なところは
皮肉にも息子のに色濃く受け継がれている。
「あなた如きに大王様の
何がわかると仰るの?」


花陽夫人かようふじん
「荊軻」内での相互関係:
・後宮の夫人の一人。琴の名手。
 に重く用いられる高漸離に少なからず嫉妬する。

・実はの近侍の中に想いを寄せる相手がいる。
性格その他:
の寵を受ける楽師としてのプライドがかなり高い。
その為自分より地位の低い者を見下す所が多々有るが、
その裏では想いを寄せる男と密通を繰り返している。
一方的に高漸離を敵視する。