〜誘い〜 五
気がつけば こんなにも
すぐ側にまで 来ていたね
君と別れる その日まで
残すところは 後わずか
それは私の 巣立ちの日
祝福すべき 晴れ舞台
私の顔を 満たすのは
巣立ちを喜ぶ 笑みでしょう
そして君を 忘れるでしょう
どんなに強く 想っても
私は君を 忘れるでしょう
君も私を 忘れるでしょう
何一つ できないまま
いたずらに 時が過ぎて
記憶の中にでさえも
君はいない 探し出せない
どうせ 届かないなら
せめて―― 伝えたい―――