〜誘い〜 三
あの日 君は笑ったね
僕に君は 笑ったね
何気ない 一言に
僕に君は 笑ったね
心の奥から 本当に
素直に君は 笑ったよ
君の笑顔は輝いて
どんな宝石 どんな光も
君の笑顔に適わない
あれから君は 笑わない
いつもいつも 笑わない
まるで真冬の氷の様に
君の顔は ほころばない
今君の顔を 飾るのは
刃のような 冷たい瞳
君は 今は 笑わない
それでも君は 笑ったね
あの時君は 笑ったよ
僕に君は 笑ったよ
だからもう一度 笑ってね
僕に笑って もう一度
君の笑顔で全て救われる
―――友でもいい
どうか 笑って――――