〜誘い〜 十七
確かこんな夜だった
僕が君と出会ったのは
凍てつく雪の降る夜に
闇にまぎれて君がいた
君は冷たい雪の精?
終焉を告げる氷の精?
手を差し伸べる君の手に
知らず伸ばされた僕の手が
君のその手に触れた瞬間(とき)
僕は全てを忘れていた
触れたその手は冷たくて
そしてとても温かい・・・
君は癒しの雪の精
悲しみも、何もかも埋める雪の精・・・
戻的桃源郷