哀愁

聞仲よぉ・・・何で待ってくれなかったんだ・・・

どうして俺が来るまで待ってくれなかった・・・

 

お前の性格だから、お前はプライドが高いから、

あいつらの手にかかるのは嫌だったんだろう。捕まるのだって嫌だったんだろう?

俺は昔からお前と親友だったから、お前のことはよくわかってる。

1番よくわかってる。

 

・・・・・でもよ・・・・・

 

せめてあと少し、あとほんの少し待ってくれたら、

お前は死なずに済んだのに。俺がお前を助けてやれたのに。

何で待ってくれなかったんだ・・・

 

俺がついた時には、既に手遅れだった。

絶竜嶺にあったのは、一面の雪景色とお前の炎で解けた雪と、

お前の蛟竜金鞭だけだった・・・

こんなに寒い所に、こんなにも冷たい場所に、お前は一人で消えて行ったのか・・・

たった一人で・・・

どうして・・・何で待ってくれなかったんだ聞仲・・・

 

俺が師匠の所に行きさえしなきゃ、間に合ったかも知れねぇ。

助かったかも知れねぇ・・・

俺のせいなのかもしれない・・・俺がお前を死なせたのかもしれない・・・

俺が間に合えば・・・お前は・・・・

 

でも・・・聞仲・・・

何で・・・待ってくれなかった・・・・・

何で・・・・・・一人で逝っちまったんだよぉ・・・・

 

聞仲・・・・

 

 


気のせいか?私が作る詩は悲しい内容ばかりじゃないか!?

しかも今回の詩になってないよ!!セリフだよ!!

自責はこの辺にしておいて、解説。

コーエー封神がわからない方は理解に苦しむと思いますが、これはゲーム第三章の最後で趙公明が絶竜嶺に来た時のことです。

この詩の1番始めのセリフはゲーム中でも言ってましたね。

で、私はこの「何で待ってくれなかった」の「待って」をどういう意味で捕らえたらいいのか微妙に戸惑ったのですが、

出きる限りプラス思考で考える事で決着をつけました。

多分あの時公明様は・・・・泣いてらっしゃいましたね。


桃源郷へ