人物設定
(コンピュータの国)ザダーザム
ザダーザム それはこの世界で「運命と奇跡」を意味する。
汝 幾億の苦しみに出遭う者

・カックス・シュード[18歳 ♂]
ゲーム世界「※ZADARZAM」の中で日向達が最初に出会った青年。
一見笑顔が絶えない好青年だが、かなり天然が入っている為
彼のペースには振り回されることがしばしば。
右手は肩から下はマシン化された義手で
額のボールに精神エネルギーを集中させると義手をベースにイメージした武装が具現化される。
しかしゲーム世界の住人であるはずの彼だが
時折日向達の世界の事を知っているかのような素振りを見せる・・・?
カックス・シュードとしては好奇心旺盛なファイターで、
※ザダーザムの現役コマンダーを務めるべき存在なのだが、
持ち前の笑顔でのらりくらりとその責任を逃れてきているらしい。
しかし今回の戦艦《OMZ》のコマンダーは
何故か素直に引き受けているから不思議。

・咲春原 日向(さきはばらひゅうが 18歳 ♀)
1年前から幼馴染の優也が行方不明になってしまってから
すっかり弱気になってしまった高校生。
パソコン授業で、螢、渦殊と同席になり知り合う。
通信機(カックスとおそろい)に精神エネルギーを集中させると
通信機がバズーカに変形する。
このゲームの”主人公”。
・渚 螢(なぎさけい 18歳 ♀)
高校生。
渦殊といつもケンカをしているかなり強気な上に超短気なヒト。
ちなみに今回「ZADARZAM」を起動させたのは螢で、
このヒトの場合通信機(メサスとおそろい)に精神エネルギーを集中させると
通信機がそのままレーザーになる。
・鉾雅 渦殊(ほこがかこと 18歳 ♂)
高校生。
キザだがどこか頼もしいヒト。
同じく通信機(ロザックとおそろい)に精神エネルギーを集中させると
通信機がブーメランに変形する。
・ザーグ・セレス(♀)
ザダーザムの前コマンダー。
ザダーザムの自然摂理など、全般的にザダーザムを治める。
今は戦艦《OMZ》の最高司令室のスクリーンの中に
その姿をとどめるのみとなってしまった。
次のコマンダー候補(カックス)がなかなかコマンダーにならないため、
引き続き一人でザダーザムの全てを管理、統治している。
額のボールにザダーザムの全てをつないでいるため、他人の力を使うこともできる。
(ただしこの時使われた本人はかなりの疲労がくる。)
カックスの過去と父親の事を知る唯一の人物。
・メサス・インベータ(♀)
カックスの従姉でザーグの子供。
(姓が違うのはコマンダーと同じ姓を名乗る事が禁じられているため)
かなり腕のいいメカニック。
額のボールと通信機をつないでいて、ボールに精神エネルギーを集中させると
通信機がそのままレーザーソードになる。
かなりのブラコンで
「自分の兄弟にちょっかいだすものは許さない!」と言い張ってはいるが
その大事な兄弟に一番心配をかけているのが自分であるということに
全く気づかない鈍感さんであります。
旅のパートナーは螢。
・ロザック・インベータ(♂)
メサスの兄。
通信機同士(両耳にはめてある)をつないでいて、
これに精神エネルギーを集中させると通信機がそのままプラズマワイヤーを発射する。
豪快で、戦員達に好かれているようだ。(でもやはり長男。責任感はあるようだ。)
旅のパートナーは渦殊。
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| ・メーシャ・ パプリース(♂) |
・SO−072 |
ザダーザムの研究者達が作り出したサイボーグ。
しかし、あまりに過酷な条件で経過観察をされていたため、
見兼ねたサイダットが072の原形(タマゴの様なもの)と共に自らが親代わりで育てた。
ちなみにこの072の原形はメーシャ自身が作った物である。
ほぼ万能とも言えるほどの機能があるがある日失踪。
数年後、モンスターに囲まれていたはずのラルーシア城で発見される。
帰ってきてからはザダーザムの再建に尽くす。
彼が生まれたのはまだサイダットがラルーシアで修行する前であったにも関わらず、
外見がカックス達とさほど変わらないのは研究者たちが作り出す際に起こった計算ミス。
彼自身が連れている虫型ドロイドはSO−072で主として彼の雑用をこなす。
伸縮自在で、AUXを持たない彼の戦闘機兼移動マシンである。
このドロイドは原形→イモムシ→ハチ(みたいなの)と進化する。
SO−072と対を成すSO−071はさながらトンボの様。
SO系統の前身としてSO−ZEROがあるが、
これには言語機能が無く、移動のみである。
メーシャが失踪していた間は一体で※情報塔の仕事を全てこなしていたらしい。
・サイダット・シュード(♂)[ガイル・ゾイダード]
カックスの父親。今回の《OMZ》に乗っている※トリオファイターのマスターで
ザダーザムの行政界で頂点に立つ。
本当はザーグと婚約していたのだが、カックスは途中ですりかわられた女性の子供であり、
その罪の重さをカックスとザーグに対してずっと引きずっていた。
カックスがまだ幼いころ、その腕を破壊して失踪。
再び現れるのはガイル・ゾイダードとしてであった。
メガル・クライジストンに操られ、かなりの国を滅ぼしてしまった。
最期は息子(カックス)を守るため、自ら命を絶った。
その死の直前まで、カックスとザーグを心から愛していたようだ。
しかし未練があったのか、その後も精神体となって戦いが終わるまで
カックス達の側にいるつもりらしい。
ラルーシアの導師カングヌスとは同期の良き友人である。(2人ともΨエミューンの弟子)
※の解説
・ZADARZAM(ザダーザム)
(1)パソコン授業の時、日向の学校の講師には「開くな。」と言われた禁断のゲームの名前。
プレイヤーをそのゲームの中へ吸い込んでしまう力がある。
(この意味の場合は英語表記「ZADARZAM」)
(2)(1)の中に存在するひとつの国の名前。
(最初、日向達はここに召還(?)される。この意味の場合はカナ表記「ザダーザム」)
・トリオファイター
定期的に異世界(カックス達から見て)から召喚されてくる3人のこと。
今回は日向、螢、渦殊達3人のこと。
それぞれ他のファイターにはない特別な能力を持っている。
またこれらに力を与え、導いていく役目のサイダット・シュードは
一般にトリオマスターと呼ばれる。
・情報塔

ザダーザムの情報塔だが情報網がとても優れているため、
この世界に起こった出来事ならほぼ何でもその情報を収集できる。
……こんなスゴイ情報塔の情報処理をたった一体で全てこなしていたSO−072は
相当すごいことになる………
(魔法の国)ラルーシア

ラルーシア それはこの世界で「創造と滅亡」を意味する。
汝 影によって滅亡され創造されん
・導師カングヌス(♂)
以前ラルーシアを導いていた※ドイレアス魔導師の最高位に立つ。
しかし日向達がラルーシア城に着いたときにはすでにラルーシアにはいなかった。
ガイル・ゾイダードによって壊滅の危機にあった城を守るために
自らの身を以って結界と化し、次元の彼方へ吹き飛ばされた。
今は弟子のフィーゼントがかろうじてラルーシアラルーシアを支えている。
ザダーザムのトリオマスターのサイダット・シュードとは同期の良き友人である。
(2人ともΨエミューンの弟子)
・魔導師フィーゼント(♂)
現在かろうじてラルーシアをまとめている見習導師。
カングヌスの弟子でドイレアスの能力も豊富。
カングヌスに負けないくらいの実力を持つ。
※ドイレアス末決巻(グルダード)を信じ、
すでに存在しているはずの自分の弟子を探しているが、
「灯台下暗し」とはこの事か、自分の身近にいるマスカレードが
それである事に気づいていない。
・マスカレード(♂)
見かけは普通の子供に過ぎないが
実はフィーゼントが必死に探しているドイレアスの正統なる後継者。
カルドネードと常に行動を共にしており、
目が見えなくなってからしばらくはカルドネードがマスカレードの目になっていた。
でも、そのマスカレードもじきに「心の目」を開き、使いこなせるようになる。
Ψエミューン(一応♂)
人間の頭と鳥の首と胴を持ったラルーシアに住むモンスター。
見かけ上はただのモンスターに過ぎないが、
実はこのエミューンこそラルーシアの創造主であり、
その誕生時からラルーシアを見守り続けてきたドイレアスの創始者なのだ。
知能が非常に高く、百年先のこともほぼ正確に予言できる。
(ドイレアス末決巻の「汝らの事 余は忘れじ」の「余」とは
実はこのエミューンの事である。)
まれだが、本来のドイレアス大魔導師としてのすがたに戻る事もある。
※の解説
・ドイレアス
ラルーシアに存在する魔導師の中では最高の実力を誇る伝統ある魔導師の師弟。
普通なら同時代に3人以上のドイレアスが存在する事は禁止されているが、
師の方が導師である場合に限り、それが許される。
・ドイレアス末決巻(ドレイアスグルダード)
エミューンがその昔メガル・クライジストンとの戦いを終えた後予言した事を、
自ら書き記した物。
歴代のドイレアス達に伝えられてきた。
大きく二部に分かれ、一部は
「汝はいさ 滅ぶとも すでにその実は実りけり」
で、二部はこの文章の各国の紹介の後にある文章がそれに当たる。
(舞踊の国)チャージャン
チャージャン それはこの世界で「理想と現実」を意味する。
汝 他によって今を戦わんとす
・リャージン(♀)
まだ幼いチャージャンの王。純粋な面と活発な面をあわせもち、主に幻術で戦う。
しかし、それでもまだ子供なので、精神の固定力は弱く、他の力の影響を受けやすいので、
チュングルが常にそばで見守っている。
それでもメガル・クライジストンに操られてしまい、
ラルーシアを滅ぼそうとしてしまうのだが、
サイダット・シュードの霊により、我を取り戻すと同時に
自らの精神の固定力の弱さを悔やんで一層強くなろうと努力する。
・チュングル(♂)
偶然チャージャン内でリャージンが出会った奉公人で、その後リャージンに気に入られ、
そのまま側近にされたうえに連れて来られた。
とってもかわいい女のコに見えるが
実は密かにリャージンに想いを寄せる純情で且つ誠実な男のコ。
めったにお目にかかれないがたまにリャージンの代わりに幻術を使う事もある。
幻術も結構強いのだが、どちらかと言うと本人は武道、特に拳法を得意としているようだ。
何かとリャージンにふりまわされる事が多い。
・マントン
大きな耳を持った神獣。常に宙に浮いている。
本来はチャージャン内でも存在すら幻であった幻獣だったが、
なぜか移動要塞の中に紛れ込んできた。
小さな手でいつも大事そうに持っている珠には何か意味があるようだ。
(常夏の国)オーガナ
オーガナ それはこの世界で「正義と悪」を意味する。
汝 其の誇りと共に駆け抜けり
・ネーザス・トーン(♀)
オーガナ王族の純粋な血を受け継ぐオーガナの(一応)女王。
年頃の、結構しっかりした性格である。
しかしグングースと年の差がかなりあるため何かと苦労しているらしい。
・グングース・トーン(♂)
オーガナ王族の純粋な血を受け継ぐオーガナの弟王子。
幼く、ただ言う事と言えば姉の語尾を繰り返す事ぐらい。
だが、その裏には姉の威光(支配?)が強すぎて
自分の意志が出せないということもあるらしい?
・メイルイフ・ズーツァイ(♂)
オーガナの執権。
王が女性で、長男も幼いため政治の全権を預かっている爺。
そのわりには言う事が何か一本ずれている。
実はメガル・クライジストンの分身の1人。
・カルドネード(♀)
一応オーガナの出身なのだが、マスカレードがよほど気に入ったらしく、
ほとんどラルーシアに定住し行動を共にしている。
カングヌスに魔法と戦術を教わり、密かにフィーゼントの事を報われないと知りながらも
「いつか役に立てたら。」と想い続けている。
踊り子なので踊りに合わせて攻撃するのが得意。
(踊り子としての実力はオーガナ一の腕を誇る。)
・グリーグネス・アルドーム(♀)
オーガナの姉弟に忠誠を尽くす、両腕の無い使用人。
幼い頃にモンスターに襲われたところをその両腕を代償に
ドラゴンマグネシスに救ってもらい、
その後を生きる事をマグネシスと合体する事で成し得た。
背中の翼や頭の角はその証である。
メガル・クライジストンにオーガナで最初に目を付けられ、
乗っ取られてしまったのだが、かすかに残る自身の良心とマグネシスの助言、
そして渦殊の助けもあって立ち直った。
メガル・クライジストン
「ZADARZAM」がバグり始めた原因で、
自分自身で意志を持つ強力な種類の中でも最も強いコンピューターウイルス
「WildSniper(ワイルド・スナイパー)」これが彼の真の姿だ。
ゲーム中は人の負の心とこの世の破滅を望む悪の象徴とされ、
ドイレアス末決巻には「邪」と示されている。
過去に大魔導師エミューンと一戦交えた事があるが激戦の果てに敗北、
しかし大魔導師エミューンは
「私にはわかる。お前は憎しみの化身。さらに強くなるだろう。
私を殺しにくるためだけに。なれどその罪涙の数だけ汝に降りかからんことを。」
と謎の予言を残し、自らは人頭鳥身のモンスターに姿を変えるのだった。
時は流れ、ドイレアス末決巻の内容は少しずつ現実になりつつあった。
止まらない彼の破壊行動を、日向達は止めることができるのか―――
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ドイレアス。。。
汝はこの世を戦う者、汝 世に死に人に生く
はるか昔の。。。
この世界で起こった。。。。
聖なる戦いの伝説。。。。。
汝ら 其によって我を守り世を守らん
いつか 世は乱れ 人は迷い 邪に転ぜられる者現れん
汝ら 邪をつきとめんとするが適わず。
「創造と滅亡」、「理想と現実」、「正義と邪悪」邪に落ちし時、
「運命と奇跡」、異世界を呼び 世を救うが
邪を落とすにあたわず。
邪 あらゆる全てを乱さんとし
残りし閃光 「異世界」に現れん。
汝ら 全を以って邪を落とさんとす なれどかなわず
あわれ全世界は邪に落ちん。
されど 「運命と奇跡」、至福の時を望むまま
新たな風を起こしけり
これに「創造と滅亡」、「理想と現実」、「正義と邪悪」続き
汝は邪を突き止めん
汝は邪より救われる
世は 泰平 なれど真の幸せは得られず
「運命と奇跡」 異世界の求めより『優れたる戦い人』を
未来永劫 異世界の住人とせん
汝らの事 余は忘れじ
注※この末決巻でピンクの文字の所は以前から伝えられてきたもの。
青緑の文字の所はエミューンが日向達と戦っているうちに
先の運命を予言した結果を元につけたしたものである。